2020年10月19日 16:59
ブラックベルトが映える三菱ふそう新型キャンター登場!
10年ぶりにキャブデザイン一新! 安全性や利便性の向上も柱に...... 

三菱ふそうトラック・バスは本日、キャブデザインを一新した小型トラック「新型キャンター」を発表した。
新型キャンターは、先進装備・安全装備を拡充しフロントフェイスを大幅に刷新。2019年モデルから搭載された「4P10+」エンジンは継続され、パワートレーンに変更はないが、キャブデザインの一新は現行キャンター(8代目)登場以来10年ぶりとなる。

IMG_8854 (1024x458).jpg三菱ふそうの川崎工場で行なわれた「新型キャンター」のプレス発表会の1コマ。左が同社の代表取締役社長のハートムット・シックCEО、右は小型トラック商品計画部の赤松俊平部長


「ふそうブラックベルト」を新デザインアイデンティティに

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キャブデザインを一新した新型キャンター。右がCUSTOM仕様、左がワイドキャブ

注目のフロントフェイスは、と呼ばれるフロントグリル上部に装着した黒い弓形の「ふそうブラックベルト」が映える力強いデザインに......。
ブラックベルトを冠したデザインは同社の小型バス「ローザ(18年モデルから)」、大型バスの「エアロクイーン/エアロエース(19年モデルから)」に先行採用されているが、ルーツは17年に発表された世界初の量産型小型電気トラック「eキャンター」だろう。

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左が2017年に登場したeキャンター。右がブラックベルトを冠した新型キャンター

そのeキャンターではブラックべルトがヘッドライトと重なって飛び出た印象だったが、新型キャンターはLED化とともにヘッドライトの形状を見直し、ブラックベルトの両端を支えるような一体感をもたらすデザインに......。ヘッドライトは先にモデルチェンジした「ローザ」とモジュラー化されており、コスト削減にも貢献する。

また、開発デザイン部が最後までこだわったという、ふそう伝統(?)のハニカムグリルもeキャンター由来のデザインコンセプトを継承。樹脂と金属を組み合わせた3ピースのバンパーも新しく設計(3ピースは継承)されたもので、ハニカム模様の装飾がバンパー部にまで施されているのが面白い。

そのほか外装の変更は、ドア下部にLEDサイドターンランプ(サイドウインカー)が新たに追加され、LEDフォグランプがオプションで設定された(LEDフォグランプもヘッドライトと同じくモジュラー設計)。 

なお内装は、下記の通りエンジンスイッチに置き変わった以外、変更は無いようだ。

安全性と利便性が向上

安全装備としては、死角になりやすいトラックの左側をレーダーで監視して、歩行者や車両などを検知する「アクティブ・サイドガード・アシスト」が標準搭載(一部を除く)された。
アクティブ・サイドガード・アシストは車体左のホイールベース間にミリ波レーダーを搭載し、対象物を検知すると室内の助手席側ピラーに設置されたランプが黄色に点灯。その状態から左操舵や左折ウインカー操作を行うとランプは赤く点灯すると供に警報音が鳴ってドライバーに注意喚起するというもの。

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助手席側のピラーに備わったアクティブ・サイドガード・アシストのランプ

同様のシステムは大型トラックで採用が進むが、小型トラックに搭載されるのは国内で初となる(国内で大型トラックに初搭載したのも三菱ふそうである)。

また、今回からクルマのキーはメカニカルキーからイモビライザー付きのスマートキー(メカニカルキーも内蔵)へ変更。この「FUSOイージーアクセスキー」は全車標準装備で、ロック/アンロックスイッチをドアノブに配置。エンジンの始動・停止はふそうの大型トラックなどで採用されているプッシュボタン式ではなく、ステアリングコラムに配置した回転式のエンジンスイッチを採用する。

スマートキーは乗用車などで普及が進んでいるが、トラックではまだ採用が少ない。小口配送をメインとする乗降の多い小型トラックの業務ではありがたい装備だろう。

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キーをポケットに入れたまま容易にロック/アンロックができるFUSOイージーアクセスキー

いっぽう、別途契約が必要になるが、三菱ふそうが展開する運行管理者向けのテレマティクスサービス「トラックコネクト(TRUCKONNECT)」も新型モデルに搭載される。

トラックコネクトは車両情報をインターネット経由でパソコンやスマートフォンなどからチェックできるサービスで、車両の稼働状況、燃費・安全運転情報、車両故障(DTC:診断トラブルコードを検知)などをリアルタイムで把握できる。管理者が業務効率の改善、危険運転の予防、予防整備に役立てるサービスだ。

エンジンは前出の通り、2019年モデルに搭載されたエンジオイル容量の増加をはじめ、ピストンリング、インジェクター、ターボチャージャー、排気後処理装置などをブラッシュアップして耐久性と信頼性を改善させた「4P10+」を続投。

このほか、定評のある湿式単板クラッチ式のデュアルクラッチトランスミッション「DUONIC2.0」、低燃費と環境性能を両立する「BlueTec」テクノロジー、動いている歩行者に対応する衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)、車両安定性制御装置(ESP)、車線逸脱警報装置(LDWS)なども継続採用されている。なお、新型キャンターは11月より順次販売開始する予定だ。

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パブコ製のフラットバンを架装した標準キャブ全低床のカスタム

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木製3方開の拡幅荷台を架装した広幅キャブ車

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