2019年6月 4日 20:36
日野チームスガワラ、新体制でシルクウェイラリー2019へ参戦!
「ダカールの鉄人」こと菅原義正氏が突如ダカールラリーからの引退を表明したのが4月末。「日野チームスガワラ」の新代表に菅原照仁氏(日本レーシングマネジメント=JRM 代表)が就任し、新たなチーム作りが進められてきたが、6月3日、日野自動車の本社で新チーム体制の発表会が行なわれ、新たなドライバーと新型車がお披露目された。新生・日野チームスガワラはサウジアラビアでの開催が決まった「ダカールラリー2020」に向けて、トレーニング・テストを兼ね「シルクウェイラリー2019」へ1号車、2号車共に参戦を表明。7月に開催される同大会にもう間もなく出発する。

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キャブオーバーの1号車と新開発されたボンネットキャブの2号車。チームのトレードマークの鯉のぼりは照仁氏の1号車が青の鯉のぼりを継承。2号車には義正氏がつけていた赤の鯉のぼりが取り付けられている


北米向けの日野のボンネットトラックをベースに新開発した2号車

毎年、2台体制でダカールラリーに参戦してきた日野チームスガワラ。義正氏の引退後、空席となったドライバーシートに誰が座るのか謎に包まれてきたが、後任ドライバーには国内外のオフロードレースで実績のある塙郁夫氏(サミットレーシングプロモーションズ)の起用が発表された。塙郁夫氏がステアリングを握る2号車(これまで照仁氏の車両が2号車と呼称されてきたが、新体制では1号車に変更)は、北米向けのボンネットトラックHINO600(日野XLシリーズ)をベースに新開発されたもので、昨年大幅アップグレードされた照仁氏の1号車のコンポーネントがふんだんに流用されたほか、新たな試みとして2号車にはアリソン社製のトルクコンバーター式AT(アリソン3000)が採用されている。1号車は引き続きZF社製の副変速機付き6段MTが搭載されるが、変速のタイムロスが少ないATは他のダカールラリー上位陣の参戦車でも起用されており、「いずれは1号車もトルコン式ATに切り替えたい」とチーム代表は語る。

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ボンネットタイプはキャブ位置が重心に近づくため、乗員への振動を低減できるメリットがある。AT車であるほかはエンジン・シャシー・パーツなど1号車の技術を多く共有している。「Little Monster」とサムライがあしらわれたボディのデザインはカッコイイが、これはシルクウェイラリー専用のデザインである

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2号車に搭載されるアリソン3000、トルコン式AT。シフトはIパターンのシフト配列のものが上下逆さまに配置されている(国内向けと海外向けのシフト配列が異なり、海外向けのシフト配列に合わせるためのようだ)

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フロント、リア共にロングテーパーリーフサス+リーガー製コイルスプリング付きショックアブソーバー×2の組み合わせは変らないが、サスペンションが沈みきった時に車体へのダメージを防ぐダンパーがゴム製のものからオイルダンパーに今回から変更

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日野自動車の御前山テストコースで2号車に同乗させてもらった時の様子。ドリフトしながら尋常じゃないスピードで砂利道のテストコースを駆け抜けたが、橘郁夫氏は「(2号車に)今日初めて乗った」という......


ナビゲーター・メカニック・サポートメンバーを強化

新体制では競技車両にシートを増設し、ナビゲーターを2名乗車に増員。現場での対応力向上を目指す。シルクウェイラリー時の体制は、1号車に染宮弘和氏(ラリーストリーム)、日野自動車のメカニックとして参戦経験のある望月裕司氏(日野自動車)、2号車には郁夫氏の子息、塙雄大氏(サミットレーシングプロモーションズ)、ダカールラリーの経験豊富な鈴木誠一氏(JRM)がナビゲーターを務めることが決まり、メカニック10名、サポートメンバー5名と合わせると総勢21名の大所帯がシルクウェイラリーに参戦する。

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左写真、右からドライバーの菅原照仁氏、ナビゲーターの望月裕司氏、染宮弘和氏、右写真、中央がドライバーの塙郁夫氏、右がナビゲーターの塙雄大氏、左がナビゲーター兼テクニカルアドバイザーの鈴木誠一氏
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