2017年6月 7日 21:04
日野チームスガワラ、『ダカールラリー2018』に向け本格始動!
トレーニングを兼ねた『シルクウェイラリー2017』に向けシェイクダウン

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『ダカールラリー2018』に向けいよいよ本格始動を開始した日野チームスガワラ。菅原照仁氏がステアリングを握る2号車は、昨年に引き続き7月8日?22日に開催される『シルクウェイラリー2017』に夏のトレーニングを兼ね参戦する。6月2日、3日には同ラリー出発前最後のシェイクダウンが日野自動車御前山テストコースで行なわれ、4月に発表されたばかりの新型日野レンジャーのフロントマスクへ変貌を遂げた2号車が披露された。

今モデルはサスペンション、パワートレイン、ブレーキなどに改良を施し、前大会のモデルより高速走破性、旋回性、耐フェード性、部品耐久性を強化した形だ。『シルクウェイラリー2017』ではこうした改良点のテストに加え、開催国入りが決まったペルーの大砂丘群を想定した砂丘の走行技術向上を図るのが主な目的となる。なお、照仁氏の父、菅原義正氏がステアリングを握る1号車は8月に行なわれる『モンゴルラリー2017』に日野レンジャーで初参戦し(義正氏としてはジムニーやバギーでの参戦経験がある)夏のトレーニングを積む予定だ。

今回、御前山で行なわれた新レンジャーのシェイクダウンを終えた照仁氏の評価は上々のようだ。シルクウェイラリー後にはターボの改良が予定されているようで、『ダカールラリー2017』で総合8位に躍進した2号車のさらなる活躍に期待せずにはいられない。まずは『シルクウェイラリー2017』の結果に注目だ。

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トランスファーはフランスのアクスルテック社製のものからオーストリアのファブコGHM社製のものへ変更された(左写真)。これは昨年のシルクウェイラリーでセンターデフを固定しているドグクラッチが破損するというアクシデントに見舞われたためで、ドグクラッチを用いずダイレクトに接続することが可能な同社のトランスファーを採用したという。これにより前後トルク配分は従来の30:70から50:50に変更され、鉄製のケースはアルミ素材になり40kgの軽量化を実現。また、今までオープンデフだったリアのデフに2wayのイートン製、機械式LSDを採用し、コーナーでトラクションを稼ぐ仕様の変更がなされている(右写真)

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リアサスペンションはトルクロッドの角度、リーフスプリングの取り付け角度を見直し、カーブの際オーバーステア気味になっていたリアの挙動を安定させる改良が行なわれた。この改良でギャップの乗り越え特性は悪くなるが、より安定した高速走行を実現する。さらにショックアブソーバーの減衰力を大幅に下げるチューンナップも実施。これはギャップに突っ込んだ際にストロークスピードが早すぎ、衝撃を吸収しきれず大きな負担がキャブとドライバーにかかることがあったためで、縦Gの低減を図る目的で改良された。このほか、ブレーキパッドは引き続きエンドレス製のものが採用されるが、ダカールの一部の高速ステージでフェードが発生したため、従来のT47GからA45Bと呼ばれる耐フェードの増したセミメタルのブレーキパッドに変更された。

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不整地路のオーバールコースをスピード上限の140km/h(カミオンクラスは大会規定によって定められている)近くをキープして走行する照仁氏


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