2017年5月15日 18:44
三菱ふそう、遂に新型スーパーグレートをアンベール!
直列6気筒10.7L、7.7Lの2本立て 12速AМTを全車に搭載

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焦らしに焦らされた感がありますが(笑)、遂に三菱ふそうの大型トラック「新型スーパーグレート」が本日ベールを脱ぎました。21年ぶりのフルモデルチェンジの発表の場は、千葉県浦安市のエクセル航空の浦安ヘリポート。異色のヘリポートでの発表会は、なんでも新型の発表を機に更なる高みを目指して離陸する同社の姿勢のあらわれとか。ちなみに会場では、新型スーパーグレートとともに同社の新大型観光バス「エアロクイーン」「エアロエース」のモデルチェンジ車も同時にお披露目されるという、本邦初のダブル発表会となりました。以下、三菱ふそうのプレスリリースの要約です。

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三菱ふそうトラック・バスは、21年ぶりにフルモデルチェンジを行なった大型トラック新型「スーパーグレート」を発表した。新型「スーパーグレート」は、「経済性」「安全性」「快適性」、さらには通信技術を用いた「コネクティビティ」を大きな柱として開発した。パワーユニットには10.7Lと7.7Lのいずれも新規開発したエンジンを搭載し、全車にAMT(Automated Manual Transmission)であるShiftPilotを組み合わせた。新型エンジンは優れた燃費性能と高い出力特性を持ち合わせているだけでなく軽量化も達成し、大型トラックに求められる走行性能と経済性能を両立している。また、全車にクラッチペダルのない2ペダル化と自動変速を実現したShiftPilotを標準搭載したことで、運転操作におけるドライバーの負担を軽減する。新型「スーパーグレート」が搭載するShiftPilotは前進12段/後退2段のギヤ段を持ち、10.7Lと7.7Lそれぞれの新型エンジンに対して用途に応じた走行性能を発揮できるよう、ギヤ比やファイナルギヤの最適化を図った。新型「スーパーグレート」は、こうした新しいパワートレインによって大型トラックに求められるドライバビリティと、環境負荷低減に直結する高い燃費性能を持ち持ち合わせている。その特徴は以下の通り。 

12速AМT「ShiftPilot(シフトパイロット)」

従来車が採用していたINOMAT-Ⅱや、3ペダル方式のマニュアルトランスミッションを整理し、全車2ペダル方式のShiftPilotに統一した。新型「スーパーグレート」が搭載するShiftPilotはクラッチペダルのない2ペダル方式の12速機械式自動トランスミッションである。ShiftPilotは一般的なオートマチックトランスミッションのようにDレンジでの運転操作だけで路面状況や車両負荷などに応じた変速操作が自動的に行なわれる。ドライバーによるクラッチ操作が不要となるため運転操作における負担軽減が望める。

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ShiftPilotはマルチファンクションレバーによりシフト操作を行なう。ステアリングコラム左側に配置されたマルチファンクションレバーは、ステアリングから大きく手を離すことなく操作できるため安全性が高く、レバー内のダイヤルを回すことによりシフト操作が容易に行なえる。また、ダイヤルは1動作ごとのクリック感を強調しながら、ストロークも大きくとることで誤操作を抑制している。さらに、レバーそのものを上下に動かすことでアップシフトやダウンシフトが行なえるため、ドライバーの意図に合わせた変速操作にも対応する。シフト操作によって選択されたセレクターの位置とギヤ段数は、インパネ中央部分のマルチファンクションモニターに表示される。
ShiftPilotは乾式単板クラッチを備えており、ブレーキペダルを離した状態で微速走行状態を保つクリープ走行が行なえる。さらに、EZGOやヒルホルダー機能との相乗効果によって坂道発進もスムースに行なえる。
ShiftPilotによってスムースな発進加速性能が得られる。3ペダル方式ではシフトアップ操作のたびに駆動力が抜ける構造上の特性があったが、ShiftPilotではタイムラグのないシームレスな変速により連続した加速特性が得られるため、シフトアップ操作時に積荷が大きく前後に振られることが大幅に軽減され安定した運搬に寄与する。
●ギヤ段の最適化とショック低減技術によりシフトフィーリングを向上
新型「スーパーグレート」のShiftPilot は前進12段/後退2段で構成され、直結12速の「G211-12」と、OD12速「G230-12」が用途に応じて組み合わされる。また、きめ細やかなシフトプログラムによって積荷の重量に左右されないスムースな走行性能を確保した。さらに、スロットル制御とクラッチ制御を緻密に連携させることで、微速域でのアクセル応答性を向上させたほか、セレクトとシフトシリンダー用のアクチュエーターを統合することで、燃費の向上とシフトフィールを大幅に改善している。
●クリープ走行機能を追加
平坦路でブレーキを弱く踏んだまま停止したり、坂道の途中でブレーキペダルを弱く踏んだまま停止したりすると、意図しない前進や後退を誘発することがある。そうした状況を抑制するために「ヒルホルダー機能」を追加した。これは弱くブレーキペダルを踏んだまま停止した場合に自動的に作動する機能である。また、クリープ走行機能と連動しており、ブレーキペダルをゆっくり緩めると停止状態からクリープ走行へとスムースに移行する。
●EZGO機能も継続採用
従来型で好評のEZGO(坂道発進補助装置)も継続採用している。ブレーキペダルを強く踏み停車すると、ブレーキペダルから足を離しても停車状態を保持するためドライバーの疲労軽減効果が望める。EZGOは長時間にわたり停止状態を保持する際に便利な機能。このように、運転状況に応じてドライバーがブレーキペダルの踏み込む力を調整することで、ヒルホルダー機能と使い分けることが可能である。
●ロッキングフリーモードを追加
「ロッキングフリーモード」は、Dレンジのまま車体の「前後揺り戻し」を発生させるための機能である。ドライバーが行なうアクセルペダルの全閉に合わせてクラッチを素早く断絶し、反対にアクセルペダルの踏み込み対して瞬時にクラッチをつなぐことで、雪道や泥濘路、さらにはくぼみ路などからの脱出性能を高めるモードである。これにより、3ペダル方式の車両と同等の脱出性能が得られる。なお、ロッキングフリーモードはスイッチ操作でドライバーが任意に機能させることができる。また、ロッキングフリーモードを機能させるとクラッチの断絶効果を高めるためクリープ走行機能が自動的にカットされる。

経済性

●2種類の新型エンジンを搭載
新型では10.7Lと7.7Lの2つの新開発エンジンを搭載している。これにより、用途に応じた最適なパワートレインの選択が可能となる。

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10.7Lの「6R20」型エンジンは、6R系エンジンとして第2世代の排出ガスのコントロールシステムを搭載し、制御の自由度を高め燃焼効率を極限まで高めることにより、小型軽量化したにも関わらず、従来車の12.8Lエンジン以上の低速トルクを実現し、さらに全回転領域においてパワフルで扱いやすいエンジン特性を持ち合わせている。また、エンジン単体では従来型の12.8Lエンジンに対して約170kgの軽量化を達成した。出力特性は以下の3タイプ。
6R20(T1)型265kW(360PS)/1,600rpm:2,000Nm(204kgf・m)/1,100rpm
6R20(T2)型290kW(394PS)/1,600rpm:2,000Nm(204kgf・m)/1,100rpm
6R20(T3)型315kW(428PS)/1,600rpm:2,100Nm(214kgf・m)/1,100rpm

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7.7Lの「6S10」型エンジンは、従来型が搭載していた直列6気筒12.8L「6R10」型エンジンから排気量にして約40%の小型軽量化を行なっている。過給システムには、小型ターボ(高過給)と大型ターボ(低過給)による2ステージターボチャージャーを新たに採用し、低速域での応答性能と高速域での力強さを両立した。低速低負荷領域と高速高負荷領域の走行シーンに合わせてそれぞれのターボを有効に活用することで、小排気量ながら大型トラックに不可欠な「タイヤがひと転がりする際(=発進加速時)のパワー」を重視した出力特性と、低回転域から中回転域まで連続する力強いトルク特性を実現している。出力特性は以下の2タイプ。
6S10(T1)型260kW(354PS)/2,200rpm:1,400Nm(142kgf・m)/1,200~1,600rpm
6S10(T2)型280kW(381PS)/2,200rpm:1,400Nm(142kgf・m)/1,200~1,600rpm
「6R20」型と「6S10」型の両エンジンは走行性能と同時に環境性能も大幅に向上しており、平成28年排出ガス規制に対し余裕をもってクリアしている。具体的には、まず燃焼特性を極限にまで昇華させることでエンジンそのものから排出されるPMを低減した。つぎに新たに開発した「新BlueTecシステム」によって効果的にPMとNOxを除去することで、燃費性能の向上と排出ガスのクリーン化を両立した。 
●パワートレイン3D予測

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GPSと3D地図情報によって道路勾配を予測し、アクセル開度や最適なギヤ段の選択、さらには積極的なエコロール作動を自動制御することで燃費が向上する。この機能は、登降坂が多いほど効果を発揮する。パワートレイン3D予測は、オートクルーズの付加機能としてのオプション設定される。
●スーパーシングルタイヤ
車両重量低減を目的に、3軸車の後軸タイヤをこれまでのダブルタイヤからシングルタイヤへと変更する「スーパーシングルタイヤ」をFUにオプション設定。これによりダブルタイヤから最大で213kgの軽量化を達成した。スーパーシングルタイヤは、メンテナンス性能を考慮し空気圧や温度を監視するTPMS(タイヤプレッシャーモニター HiTES)とのセットオプションとなる。
●LIMITED WING ECO PLUS
ベース車両からさらなる燃費性能の改善を目的とした「LIMITED WING ECO PLUS」を設定した。これは「パワートレイン3D予測制御」「ドラッグフォイラー」「省燃費MIXタイヤ」「サイドスカート&リヤディフレクター」を標準で装備したパブコの完成車として取り扱う。ベース車両と比較して最大15%(社内測定値)の燃費向上を実現。さらに、LIMITED WING ECO PLUSからサイドスカート&リヤディフレクターを外した「パフォーマンス・パッケージ」もメーカーオプション設定した。 

安全性

●AMB plus(エーエムビープラス)/ABA4(アクティブ・ブレーキ・アシスト4)
AMB plusは、従来のAMBの機能を進化させた衝突被害軽減ブレーキであり、安全規制であるAEBSフェーズ2(衝突被害軽減ブレーキ第2段階規制)の条件を満たしている。前方に走行中または静止中の車両があり、衝突の危険を察知した場合に警告ブザーやディスプレイ表示とともに、自動ブレーキを作動させ衝突被害を軽減する。
ABA4(Active Brake Assist 4)はAMB plusを発展させた衝突被害軽減ブレーキで、停車車両に対してAMB plusよりも高い衝突被害軽減性能を有している。また、ABA4だけの機能として、歩行者との衝突のリスクを検出した場合も、警告ブザーとディスプレイ表示のほか自動ブレーキによる減速操作(減速操作のみ)を行なう。
AMB plus とABA4はともに警報ブザー/ディスプレイ表示/自動ブレーキで構成されている。車両前部に設置したミリ波レーダーによって、前走車や停止車両との衝突可能性を認識すると、警報ブザーとディスプレイ表示によってドライバーにブレーキ操作やステアリング操作による回避を促す。警告ブザーとディスプレイ表示にドライバーが反応せず、衝突の危険が高まった際には、警告ブレーキとして限定的なブレーキ力(50%の制動力)が立ち上がり、ドライバーへの回避動作を強く促す。
それでもドライバーが反応できず衝突が避けられないとシステムが判断した場合には、警報ブザーを発報するとともにフルブレーキ(100%の制動力)を立ち上げ衝突回避をサポートする。
●アクティブ・アテンション・アシスト

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従来車が採用していた運転注意力モニター「MDAS-Ⅲ(エムダススリー)」で培った運転操作のセンシング技術をさらに強化した運転支援技術である。MDAS-Ⅲに対し運転中のドライバー状況を判断するため、新たに「ドライバーモニターカメラ(赤外線方式)」を採用した。
アクティブ・アテンション・アシストは、ダッシュボード上部に取り付けたドライバーモニターカメラによって、ドライバーの顔の向きや動きを捉えます。このドライバー情報と車両側で得られた運転操作情報を統合処理し、総合的な運転注意力を判断する。
アクティブ・アテンション・アシストは、従来車のMDAS-Ⅲでは判断ができなかったドライバーのわき見や、まぶたの動きを感知でき、また注意力が低下した兆候をこれまでよりも高精度に捉え、警報ブザーとディスプレイ表示でドライバーに注意を促す。
●アクティブ・サイドガード・アシスト

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左折時の巻き込み事故を抑制する運転支援技術である。左折時に死角となる車両左側部分を中心に車体の前方/後方に向けた2つのミリ波レーダーで監視し、歩行者や自転車の存在を認識した場合には、車内の助手席側前方ピラー部に設置したランプが黄色に点灯し、ドライバーに歩行者や自転車の存在を知らせる。ドライバーが左ウインカーを操作、または左側へハンドルを切るとランプが赤色に点滅するとともに警報ブザーが発報し、左折の中止を促す。このミリ波レーダーは車両も検知し、さらに全車速域で作動する。
●Xtra VisionLEDヘッドライト
従来型のディスチャージヘッドライトに代えて、新型ではシグネーチャーランプ付のLEDヘッドライトをロービーム(すれ違い用前照灯)に採用した。LED方式はディスチャージ方式よりも長寿命であり交換インターバルの延長が期待できるほか、ライトオンのスイッチ操作と同時に最大の明るさが確保できる。また、照射範囲全般に明るくクリアな白色の光りが行き渡るため、夜間走行時の視認性向上も期待できる。加えて、新たな装備として雪や霜などによるヘッドライトの凍結に対応するためヘッドライトウォッシャーを採用した。

快適性

●ベルトインシート
新型ではシートベルトを内蔵したベルトインシート(エアサスシート)を全車に採用した。これまでピラー部分に固定されていたシートベルトを、シートの背もたれ部分に移設したため、シートの前後移動やリクライニングの際も高い乗員拘束力を発揮し、同時に優れたフィット感が得られる。また、シート形状の見直しによりクッション性能を向上させ疲労軽減効果を高めた。
●ステアリングスイッチ
ドライバーの視線をそらすことなく各種のスイッチ操作が行なえるステアリングスイッチを全車に採用した。左側のスイッチはインパネ中央部に設けたマルチファンクションモニターの操作や、オーディオ類の音量を操作することができる。右側のスイッチではプロキシミティー・コントロール・アシストの操作や、Bluetooth通信を行う携帯電話やスマートフォンの着信操作や終話操作が可能である。
●3ステップ
新型では全車に3段乗降ステップを採用した。同時に乗降用グリップの形状を変更している。これにより狭い駐車スペースにおける乗降性や乗降時の安全性が向上した。
●TCC (Truck Central Control ) touch
センターコンソール部分に7インチの液晶ディスプレイを装着した。静電タッチパネル方式を採用しており、タッチするだけでオーディオなどの操作が可能。携帯電話やスマートフォンとのBluetooth接続もできる。
●プロキシミティー・コントロール・アシスト

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従来車が搭載していたアダプティブ・クルーズ・コントロール機能である「車間距離保持機能付オートクルーズ」を改め、「プロキシミティー・コントロール・アシスト」とした。車間距離保持機能付オートクルーズとの違いは、①サービスブレーキを併用しながら前走車に合わせて自動的に停止状態まで追従する「自動停止機能」と、②自車が停止後2秒以内に前走車が発進した場合に自動的に追従走行を開始する「自動発進機能」を追加した。これにより、渋滞時の疲労軽減効果が望めるとともに、追突事故を抑制することができる。

車両全般

●グレード構成
新型「スーパーグレート」に3つのグレードを設定した。優れた基本性能とシンプルな装備の「Eco Line」、充実した安全装備と実用装備を兼ね備える「Pro Line」、三菱ふそうが誇る最先端の先進安全技術と上質な車内空間を演出した最上級モデル「Premium Line」である。このPremium Line をベースに、コンビネーションレザー表皮を採用した運転席、エクステリアイルミネーションランプ、メッキグリルとメッキバンパーなど複数の上級装備を追加した「Executive package」を専用オプションとして設定した。
●メンテナンス時期延長
現行車に比べて、10年間で約200万円(5年間で約100万円)のメンテナンスコストを低減。定期交換部品の交換インターバル延長や、これまでの交換部品が点検で済むなど、整備性向上により、10年間のメンテナンスコスト低減額では業界トップクラスを実現している。 

運行管理システム「Truckonnect (トラックコネクト)」

稼働中のトラックのリアルタイムの情報を、お客様のPC端末でチェックできる運行管理システム「Truckonnect」を全車に標準装備した。「Truckonnect」では、通常のデジタルタコグラフの機能である運行情報に加え、車両の状態(ヘルスモニタリング)の情報を、通信回線を通じて、事業者に提供するコネクティビティサービスである。その機能は、
① 全車両の位置情報を、リアルタイムで取得し、現在地・状態などを確認できる。
② 車両毎の燃料消費の分析やアイドリング情報を参照し、省燃費運転への啓蒙ができる。
③ ドライバーの安全運転をチェックし、急制動、急発進などをリアルタイムで感知することができる。
④ 遠隔診断機能では、トラックから発信される車両の各種情報を24時間稼働のカスタマー・アシスト・センターでモニタリングし、万が一の問題発生時には三菱ふそうからのサービス提供の段取りや、予後・予防メンテナンス、販売店への入庫予約をサポートする。
高度で広範囲な車両管理サービスシステムの「トラックコネクト」では、初期導入費用、デジタルタコグラフ費用、サービス通信費用を含めて無料で提供する。

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