2016年10月28日 12:13
初秋のドイツ・トラック紀行 その4
IAAのプレスデイ前夜、「ダイムラー・メディア・ナイト」と称するイベントが開催されました。前夜祭もしくはウェルカムパーティを兼ねたダイムラーのメディア向けのイベントといった趣向なんですが、やはりその規模と仕掛けがスゴい! 世界約40カ国から600人のメディアを招待したのですが、ハノーバー郊外のリンデン火力発電所に仮設の会場を設け、そこでディナーを供しつつ、プレゼンテーションを行なうというもの。

323A9282.JPG
会場の受付は世界各国から来た約600人ものメディア関係者でごった返していました

DSC02716.JPG
ディナーを摂りながらプレゼンテーションの取材をするというのは、日本人にはちょっとせわしないかな

なんで発電所が会場なのか? そこには今回のIAAにおけるダイムラーのメッセージが強く込められており、今夜のメディア・ナイトでお披露目される「アーバンeトラック」「Vision Van」「フューチャーバス」、さらに明日のIAAのプレスカンファレンスでベールを脱ぐことになる「キャンターeトラック」に至る、一連のダイムラーグループの商用車のEV化を強く印象づける演出なんですね。ちなみにこのリンデン発電所は、エネルシティというハノーバーの市営エネルギー供給会社によって運営されているのですが、先ごろダイムラーが発表したオフィスや家庭向けの定置式リチウム蓄電システムのビジネスパートナーでもあるそう。エネルシティは、世界で初めて仮想通貨ビットコインによるエネルギー料金の支払いに応じた会社としても知られています。そのリンデン発電所の象徴である3本の煙突の壁には、バッテリーや3台のEVの巨大なイラストが投影され、近未来のEV時代の到来を予感させます。

323A9294.JPG
ビニール張りの仮設会場の屋根を見上げると、煙突の壁に巨大なバッテリーのイラストが投影されていました

323A9335.JPG
リンデン発電所のシンボルである3本の煙突を上空から見ると、こんな感じだったんですね

そんな「ダイムラー・メディア・ナイト」の模様をライブ感覚でお伝えしたいので、拙い抄訳ですが、当夜のダイムラーの担当者のスピーチをご紹介します。


●挨拶 (ダイムラー商用車部門総括責任者 ヴォルフガング・ベルンハルト取締役)

皆様メディア・ナイトへようこそ。今夜は「都市」がテーマです。都市輸送の未来をお見せします。ダイムラーが、都市をより住みやすい場所にして行きます。私たちは大きな旅に乗り出しました。旅を始めるにあたって、この発電所は完璧なロケーションです。なぜなら現代のライフスタイルでは次の2つが極めて重要だからです。電気と輸送です。そしてさらに重要なことは、新しい時代では電気と輸送が結びついて1つになるということです。

16C829_002_x.jpg
挨拶をするダイムラー商用車部門総括責任者 ヴォルフガング・ベルンハルト取締役

輸送の未来から始めましょう。覚えておられるかたもいるかもしれませんが、前回のIAAで私たちは長距離輸送に関するビジョンを示しました。世界初の自動運転トラックを紹介し、それがいかに安全性と効率性を向上させるか示しました。それ以来「ハイウェイ・パイロット」システムは市場でのローンチに向けて順調に進んでいます。そしてコネクティビティを加えてアップデートしたシステム「ハイウェイ・パイロット・コネクト」によって、自動運転トラックはプラトゥーン(隊列走行)も可能になりました。

今年のメディア・ナイトは長距離輸送についてではありません。都市輸送についてです。都市輸送をより安全に、より効率的に、よりコネクティッドに......、そうすることで都市は誰にとってもよい場所となります。

私たちが都市に注目するのは、より多くの人がそこに住むことになるからです。2050年までに世界人口の70%は都市に住むでしょう。人と物の両面から、ますます多くの都市輸送が求められます。直観的な数字を見せましょう。2050年までに、1日に都市で必要とされる牛乳を配達するためには新たに5万台のトラックが必要です。牛肉の場合は4万台です。そして3つのメガシティ、ニューヨーク、デリー、東京の3市だけで、4万台のバスを追加する必要があります。

ご想像の通り、いくつかの挑戦が必要になります。排ガス、騒音、インフラ、交通渋滞へのチャレンジです。こうした挑戦は都市における生活の質を大きく変えるでしょう。私たちの目的は、これらのチャレンジに解答を与えることです。

323A9312.JPG
今夜のプレゼンテーションのテーマは「未来の都市輸送」だそうです

どのようにするのか、かいつまんでお話します。都市交通のイノベーションを起こすのです。eモビリティを開発しています。コネクティビティを開発しています。自動運転を開発しています。これは私たちが、全く新しい種類の乗り物を開発しているということを意味します。メルセデスベンツ「アーバンeトラック」は都市まで、メルセデスベンツ「Vision Van」はご家庭まで、商品をエミッションフリーで静かに届けます。そしてメルセデスベンツ「フューチャーバス」は半自動運転で運行されます。バスはかつてなく魅力的で快適な乗り物になります。

車両開発はそれにとどまりません。私たちはハードウェアの先へ踏み込んでまいります。お客様には分かりやすいモビリティコンセプトを提供します。サービスとソリューションが彼らを助けます。今夜のプレゼンテーションで皆さんに詳細をお伝えするつもりです。

皆さん、合理的で技術主導のこの業界においても、「直感(ガッツ)」は今でも重要です。商品は感情に訴えるものでなければなりません。商品は人々に喜びを与えるものでなければなりません。この点を説明するのにこれ以上の適任はいないでしょう。チーフデザイナーのゴーデン・ヴァゲナーです。


●スピーチ(デザイン部門総括責任者 ゴードン・ヴァゲナー氏)

皆さんにも同意していただけると思いますが、私たちのバスとバン、これらの車両は特別なものです。しかし1つ抜けています。これからまったく新しいトラックをお見せします。エミッションフリーのメルセデスベンツ「アーバンeトラック」です。ご存じのとおり、シュトットガルトで7月、電気駆動テクノロジーに関して発表を行ないました。その場においでだった方も、皆さんの中にはいらっしゃいます。

323A9580.JPG
アーバンeトラック登場

今夜は全体像をお見せするつもりです。アーバンeトラックの美点の全てをお見せします。また、私たちがどのようにハードウェアを超えたのか、どのようにインテリジェンスを加えたのか、お見せいたします。ご承知のとおり、電気自動車を日々の仕事に使う場合、走行距離が最大の関心事です。

エンジニアたちはこの問題の解決に向けて熱心に取り組みました。そして完璧なソリューションにたどり着きました。コネクティビティを加えて、「インテリジェント・レンジ・マネジメント」と呼んでいるツールを開発したのです。間もなくスヴェン・エネルストが詳しく説明してくれるでしょう。

皆さん、世界初公開に向けての準備はできていますか。これは、都市輸送の新しい時代を切り開くトラックです。これは、車両という枠組みを超えたトラックです。これは、eモビリティとコネクティビティを全く新しい形で融合させたトラックです。メルセデスベンツ・アーバンeトラックです。


●スピーチ(ダイムラー・トラック 商品エンジニアリング&グローバル調達総括責任者 スヴェン・エネルスト氏)

これほどの大型車両が、これほど静かに動くのが信じられません。まさに驚異的な技術です。私たちはアーバンeトラックを愛するのと同じくらい真剣に、そのコストについても考えています。率直に申し上げます。アーバンeトラックに値札をつけるなら、ディーゼルトラックよりかなり高くなるでしょう。しかしそれは今まさに取り組んでいるところです。今後数年で製造コストは大幅に下がるでしょう。バッテリーの値段ももう少し手頃になると思います。それからお客様にとって良いニュースもあります。アーバンeトラックは運用コストが低いので、購入費用と相殺できます。

なぜかと言えば、最初にサービスコストが下がります。電気トラックはメインテナンスが少なく済むからです。次にエネルギーコストが下がります。コストで比較すると、アーバンeトラックに必要な電気は、相当するディーゼル燃料より約40%少なくなります。

それだけではありません。私たちはこの車両をただ販売するだけではなく、ハードウェアを超えて考えています。どのようにしてトラックをグリッドにつなげるか考えています。メルセデスベンツ・エナジーとともに「トラック・ツー・グリッド・マネジメント( Truck2Grid Management)」と呼ぶスマートソリューションを提案しています。

このソリューションはお客様にいくつもの利益をもたらしますが、3つだけ紹介いたします。まず1つ目、お客様が10台のアーバンeトラックを所有しているとします。全てを同時に充電すると1.5メガワットが必要になります。おそらく近所一帯が停電してしまうでしょう。トラック・ツー・グリッド・マネジメントではそうしたピークロードを避けられるように、現実に即した充電ストラテジーを提供します。

2つ目の利益は、お客様が追加でお金を稼げるということです。トラックは駐車中にそのバッテリーを有料のエネルギーサービスとして利用できます。3つ目は、こうしたエネルギー戦略をよりプロフェッショナルに行なえることです。私たちはエネルギー貯蔵などを提案しています。アーバンeトラックには優れた提案を行なうのに必要な全てのものが揃っています。

7月に発表した電動パワートレインの上に、今日追加した「エクストラ」を整理しましょう。1つはインテリジェント・レンジ・マネジメントでアーバンeトラックを日々の使用に適した物にします。もう1つはトラックツーグリッドマネジメントで、お客様が必要とするエネルギーサービスの全てを提供します。

それでは要約させて頂きます。今夜、ダイムラー・コマーシャル・ヴィークルズは都市部のエミッションフリー輸送に向けて大きく扉を開きました。全く新しい電気トラック、バン、そしてバスによってこれを実現します。これらの車両がどのような変革を起こすか想像してみて下さい。都市はより綺麗で静かになります。私たちの生活はより楽しくなります。都市からは多いに歓迎されるでしょう。

前回のIAAやこの数カ月の間に私たちが発表した技術を思い返して下さい。自動運転や長距離輸送のコネクティビティが持つパワーを想像して下さい。私たちの都市輸送のビジョンに、これらを組み合わせましょう。eモビリティとソリューションはハードウェアを超えて行きます。

1つだけはっきりしていることがあります。これからの10年には、いままでの120年より多くの変化が訪れるということです。私たちは新しい時代の最先端にいるのです。私たちはこの新しい時代を楽しみにしています。ダイムラーはその先駆者となります。ありがとうございました。


●フューチャーバスについて (ダイムラー・バス部門総括責任者 ハルトマット・シック氏)

こんばんは。2カ月前、アムステルダムで新型車を世界初公開しましたが、世界中から多くの反響がありました。今日はその技術の一部について、世界中の方にご紹介できることを嬉しく思っています。

先ほどヴォルフガンク・ベルンハルトが示した通り、「都市生活をより良く」というのが私たちのヴィジョンです。都市部においてAからBへの人の移動を行なうために、より効率的な公共交通機関が求められています。シティバスはこの観点から今日でも重要な役割を果たしています。そして将来においては、さらに重要な役割を果たすことになります。

お客様(バス会社)は、より安全に、より快適に、そして時間通りに運行することを望んでいます。メルセデスベンツでは2つのことに取り組んでいます。新しいテクノロジーと新しいデザインです。みなさんはデザインについてはゴーデンから既に聞いていると思いますので、私はテクノロジーについてお話します。

323A9396.JPG
フューチャーバスは電飾されているので、より未来的です

323A9762.JPG
いずれ「シターロ」も、こんなスタイリングになるのでしょうか?

メルセデスベンツの「フューチャーバス」は、シティ・パイロットを搭載する半自動運転バスとなります。シティ・パイロットはトラックに搭載される「ハイウェイ・パイロット」システムのノウハウを最大限取り込みました。それに加えて新たな機能もあります。シティ・パイロットは学習カメラシステムによって、GPS信号の届かないトンネル内でも機能します。バス停に寄せて止めたり出発したりできます。信号機と通信できます。歩行者を認識して停車出来ます。

通常の走行レーンはBRT(バス・ラピッド・トランジット)レーンになります。都市内のバス専用レーンで普通の道路を走るより運転を単純化できます。

シティ・パイロットはすでに量産化の準備ができていますが、「eモビリティ」や「コネクティビティ」といった他の技術もあります。私たちが常に気にかけていることは「私たちの商品は、お客様にとって経済的でなければならない」ということです。つまり故障は最小に、安全は最大に、運用コストは低く抑えるのです。

お客様の要望にこたえるため、一方では最高のバスを提供し続けていますが、他方ではこのバスを効率的に運用するためのシステムを考えています。私たちはハードウェアを超えて開発を行なっているのです。既に2018年までに完全電気駆動のバスを発売すると発表しました。このバスは世界で最も成功している都市バス、シターロがベースになるでしょう。

この数年間、集中的にフリートテストを行なって来ましたが、現在の焦点は2つのことに移っています。1つは量産化、もう1つは実際のビジネスケースにおいて有効か、ということです。もっとも重要なのは効率的なエネルギーマネージメントです。

もう1つ重要なエリアはハードウェアとソフトウェアのコネクティビティです。公共交通のリアルタイムデータを活用すれば、交通渋滞を避けたり、スマートフォンで乗車予約ができたりします。事業者は乗客の実需をベースにした車両管理ができます。

こうしたアイデアを実行に移すために新しい部署を立ち上げました。ダイムラー・バス・モビリティ・ソリューションです。この部門ではコネクティビティや電気自動車、あるいは可能性のあるアイデアを考えていきます。現在、バス業界は変革を迎えています。自動運転バス、コネクティッドバス、電気バスは一歩一歩実用化に近づいています。私たちはその変革のドライバーになりたい。現代的で持続可能な公共交通を開発する機会が訪れています。それを実現するのは私たちの責任です。


●Vision Vanについて (メルセデス・バン総括責任者 フォルカー・モーニンヴェク氏)

私たちは都市化とデジタル化によって引き起こされた大きな変化をよく知っています。今夜はもう1つの変革についてお話したいと思います。メルセデスベンツ・バンの変化と、私たちのビジネスモデルの再発明です。

一言で言ってしまえば、私たちは「製造業者(manufacturer)」から「プロバイダー(provider)」へ進化しています。バンの開発・製造から、コンプリートの輸送ソリューションの提供までビジネスを拡大しています。車両そのものを超えて、私たちのコア・プロダクトとお客様のバリューチェーンを結び付けているのです。

あらゆる分野のイノベーションはアドバンス(adVANce)イニシアチブの一環で行なわれています。これは3つの分野からなります。一つは「デジタル@バン」で、私たちのバンをモノのインターネット(IoT)に組み込みます。もう一つの「ソリューション@バン」はハードウェアベースのソリューションをお客様に提供します。最後に「モビリティ@バン」によって私たちはモビリティ・プロバイダーになります。このイニシアチブのもと、今後5年で5億ユーロの投資を行なうと発表しましたが、メディアの反応を見る限り、正しいアプローチだったようです。

323A9533.JPG
Vision Van登場

私たちのミッションは新しい技術によって、お客様の事業の効率を上げることですので、自動配送システムを例に説明します。商用バンの仕事の多くは物流における「ラスト・マイル」を担うことです。そしてラスト・マイルは配送コストの大きな部分を占めるところでもあるので、輸送チェーンのこの部分を最適化することは重要です。私たちはここにスマートテクノロジーを組み込みました。

最も印象的なのはドローンとロボットでしょう。既にバン・イノベーション・キャンパスでお見せしていますが、輸送チェーンが大きく変わります。私たちのバンが「母艦」となって、そこからドローンやロボットが発進していきます。スターシップ・テクノロジーズ社の自動運転ロボットとバンを組み合わせて、バリューチェーンを大幅に改善しました。

323A9471.JPG
323A9481.JPG
「母艦」からロボット発進!

323A9516.JPG
ルーフからドローンが1機飛び立ちました

しかしこのアプローチは、全ての部分が高度に統合されていなければなりません。システム全体を管理するインテリジェンスを提供する私たちのバンは、ロボット配送の要石になるでしょう。

しかしロボット配送だけが将来の輸送ではありません。私たちの「Vision Van」にはさまざまなイノベーションを詰め込んであります。荷物の自動積み込み、配送ドローンの搭載、LEDパネルを使ったコミュニケーション、エミッションフリーの電気パワートレイン等です。バン・イノベーション・キャンパスにお越しいただければ詳細をご覧いただくことができます。

そして今日、メルセデス・ベンツが2018年に完全な電気駆動バンを量産開始することを発表できて、誇らしく思います。eドライブ@バンと呼んでいるプロジェクトの最初の成果です。新開発のパワートレインがポートフォリオに加わります。都市部のテイラーメイドの配送に最適化されています。バッテリーサイズはスケーラブルで、急速充電もオーバーナイト充電も可能です。ユースケースによっては総所有コスト(Total Cost of Ownership)において内燃機関に匹敵します。

皆さん、これは新しい時代の始まりにすぎません。運輸産業にとって新しいデジタル時代は、メルセデスベンツ・バンにとっても新しい時代です。私たちはデジタル時代の輸送ソリューションを提供してまいります。Vision Vanにその片鱗を観ることができます。新しい時代のバンは「コネクター」となってバリューチェーンのあらゆる部分を結びます。都市はより素晴らしい場所になるでしょう。


●アーバンeトラック につい(ダイムラー・トラック 商品エンジニアリング&グローバル調達総括責任者 スヴェン・エネルスト氏)

皆さん、こんばんは。私が今までに運転したことのある乗り物はそんなに多くはありませんが、これは特別だと思います。私たちの最新のトラック、メルセデスベンツ「アーバンeトラック」です。聞いてわかるように、信じられないくらい静かです。見て分かるように、非常にかっこいい。ゴーデン・ヴァゲナーが誇張して伝えたわけではないのです。

323A9715.JPG
あなたは街中でこのトラックを見かけたらどう思うでしょう?

街中でこのトラックを見かけた人は絶対にハッピーになるでしょう。アーバンeトラックのデザインは純粋で、クリアで、同時に多くの良い感情を引き起こします。これは外見だけではありません。内装についても同じことが言えます。仕事場としても素晴らしい場所になるでしょう。ドライバーは、非常に快適で、かつサポートされていると感じるでしょう。コントロールパネルのレイアウトはすっきりしています。ゴーデンとデザインチームが優れた仕事をしてくれました。

それでは、エンジニアたちが組み込んだテクノロジーについて見ていきましょう。このトラックの出発点は、私たちのお客様と彼らの願いです。つまり「都市部において商品輸送をゼロエミッションで実現したい」ということです。アーバンeトラックはそれを可能にします。世界初の大型電気トラックで、都市輸送の要求を完璧に満たします。

総重量25トンの積載時に、一度の充電で最大200㎞をカバーします。荷物が冷凍の場合、積載量は12.8トンになりますが、これは内燃機関のパワートレーンと同等です。適切な装置を使えば2時間以内でチャージできます。

最初にアーバンeトラックのテクノロジーを発表したのは7月の末でした。今夜は、電気トラックの物語に大幅なアップデートを加えます。ヴォルフガンク・ベルンハルトがお伝えした通り、私たちはハードウェアを超えて、コネクティビティを追加します。こうすることで、お客様に合わせた完璧なソリューションを構築できます。このシステムを「インテリジェント・レンジ・マネジメント」と呼んでいます。

このシステムによって、ドライバーと共に運送事業者も、簡単でスムーズで優れた方法によってeモビリティを扱えるようになります。運行計画を立てるのにも役立ちますし、運行中(とりわけ、何かが起きた時)にも役立ちます。これは、車両、運行情報、温度、積み荷、交通状況等々のリアルタイムデータを解析することで可能になります。トラックから得られるデータに加えて、テレマティクスシステムの「フリートボード(都市輸送のためのフリートボード)」のプロトタイプからもデータを得られます。

インテリジェント・レンジ・マネジメントがどのように働くのか説明します。まずは配車係が運行計画を立てるところからスタートします。地形、予測される交通量、積み荷の量などを入力すると、システムはルートに合わせて必要な電力量を計算し、ドライビングモードを提案します。こうして運行計画を立てていきます。

運行中のトラックではどのようなことが起きるでしょうか。ドライバーの視点から考えてみます。必要な情報が全て表示される2枚のスクリーンがあります。第2(セカンダリ)スクリーンは右手側(訳注:左ハンドルの場合)にあって、現在地と目的地、全体の運行計画をみることができます。第1(プライマリ)スクリーンにはより中核的な情報が表示されます。リアルタイムデータに基づいて、天秤によって計画通りに進んでいるか表示します。

323A9638.JPG

323A9643.JPG

323A9644.JPG
インテリジェント・レンジ・マネージメントのサンプルスクリーン

見れば分かるように天秤はバランスが取れています。計画されている走行距離と実際の走行距離がつり合っているので、全てうまく行っています。これはかなり強力なツールです。なぜなら信頼を構築するのに役立つからです。信頼は私たちメルセデスベンツの信条であり、それはeトラックでも同じです。

私たちはドライバーが目的地まで計画通りに到着できるか、確実な情報を提供したい。彼らもそう思っているでしょう。しかし、予期しないことが起こったとします。たとえば予測できない交通渋滞にトラックが巻き込まれた場合です。このケースではインテリジェント・レンジ・マネジメントが当初計算した電力量より多くのエネルギーが必要になります。システムはそれをドライバーに伝えます。天秤はバランスを崩します。

こうなった時にインテリジェント・レンジ・マネジメントは何をするでしょうか。極めて直接的に、コネクティビティを通じてインテリジェンスを提供します。システムはソリューションを提案します。省エネのためにドライビングモードを変更し、それで間に合わないなら途中での充電をスケジュールします。これで天秤は再びバランスを取り戻します。インテリジェント・レンジ・マネジメントのおかげで、何が起きてもメルセデスベンツ「アーバンeトラック」は毎日の利用に100%フィットします。

インテリジェント(知性)、コネクティッド(接続)、アヘッドオブタイム(前もって)、それがこのトラックの象徴です。お客様の利益のために、アーバンeトラックにおいて、コネクティビティはeモビリティと融合しました。ありがとうございました。

323A9668.JPG

323A9789.JPG
今年の「ダイムラー・メディア・ナイト」は相当に力が入っていました


コメントする