2015年7月16日 22:12
2デフの単車にミシュランのワイドシングルタイヤ「X One」を採用
アルプス運輸建設のウイングタイプの木材チップ車の軽量化に貢献

ミシュランのワイドシングルタイヤ「MICHELIN X One」は、軽量化・低燃費・省メンテといったメリットが受け入れられ、先進的なトラックユーザーを中心に採用が拡がってきていますが、信州地区でも初の導入が決まりました。先ごろプレス向けの「納入報告会」が開かれ、本誌も取材してきたのですが、導入ユーザーのアルプス運輸建設は、降雪地帯の長野県松本市がペースのため、車両は6×4Rの日野プロフィアFSで、2デフの単車への「X One」の採用は日本では初となります。しかもこの車両、アルプス運輸建設の新規事業となる木材チップ輸送に供されるため、ボディはワンオフのかなり特殊な専用設計で、見かけはウイングボディであるものの、ルーフはベルトコンベアによる木材チップの天井荷役に備えて骨組のみのオープン仕様。帰り荷などさまざまな荷物にも対応すべく汎用性の高いウイングボディとしているものの、並みのウイングボディでは木材チップを積載した時にボディ剛性が不足するため、ボディ部材も相応に厚くしています。従って、最大積載量は12トン800と、通常の大型ウイングボディ車として見れば「並み」であるものの、木材チップ輸送に対応する高剛性ボディで、しかも2デフ車であることを考えれば、「X One」の軽量化の効果が分かるというもの。以下、日本ミシュランタイヤのプレスリリースの要約です。

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長野県松本市のアルプス運輸建設の本社

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アルプス運輸建設に納入された「X One」採用の日野プロフィアFS

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ウイングボディだけど、ルーフは天井荷役に対応する骨組みのみのオープンタイプ。雨天の際はシートを掛けて対応する

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「X One」の採用で、後輪の8本のタイヤが4本に......。2デフでも装着は特に問題はない由

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一見大したことのない積載タイトルに思えるが、中身を知れば「X One」の軽量化効果に納得

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アルプス運輸建設の上嶋金司代表取締役

日本ミシュランタイヤは、輸送効率向上ならびに環境負荷低減に貢献するトラック・バス用ワイドシングルタイヤが、長野県松本市のアルプス運輸建設株式会社が新たに導入したカーゴ車両の新車装着タイヤとして採用されたと発表した。「 X One」は、トラックの後輪に装着されている2本(ダブルタイヤ)を1本にするというコンセプトで、1車軸当たり約100kgの軽量化を達成し、車両の輸送効率向上ならびに環境負荷低減に貢献するトラック・バス用ワイドシングルタイヤで、駆動軸にも使用できるということで注目を集めている。

長野県松本市を中心に50年以上にわたり全国配送を展開するアルプス運輸建設は、2015年から木材チップ輸送という新規事業を展開している。本事業では、その積載物の特殊性から「安全輸送」はもちろん、「最大積載量」と「燃費」に注視した車両設計が要求されていた。輸送効率の観点からもまず「最大積載量の向上」が大きな課題だったが、今回新たに導入した車両の後輪2軸に「X One XDN2」を採用することで、その要求を満たしている。なおタイヤサイズは455/55R22.5 (164L)となっている。

アルプス運輸建設の上嶋金司代表取締役は、『積荷としての木材チップを輸送するためには、ボディ剛性を高めることが車両設計上の必要条件となりました。しかし剛性を確保しようとすると使用する部材の特性からボディ全体の重量が増し、その分最大積載量が制限されてしまうという課題が発生しました。あらゆる積荷や走行条件においても「輸送効率を追求する」当社では、今回ミシュランの「X One」を後輪2軸へ装着することで、従来のダブルタイヤと比較して合計約200kgの軽量化が可能となりました(1軸当たり約100kgの軽量になった)。ホイールユニットで削減できた重量は最大積載量に転嫁できるため、結果として10t以上の最大積載量がこの車両形式で確保できたことは輸送効率上、非常に大きなメリットです 』と語っている。


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