2015年6月26日 16:15
発足! 運転従事者脳МRI健診支援機構
運転中に意識を失い事故を引き起こす事例が増えてきている。脳疾患に起因することが多いが、中でも、くも膜下出血は何の前触れもなく起きる病気だけに、トラック・バス・タクシーなどの事業用車両のドライバーにとって最も注意を要する疾患である。そうした中で、МRI=磁気共鳴画像法を活用し、くも膜下出血など脳卒中の徴候を事前に把握することで、重大事故につながりかねない事業用車両ドライバーの突然の脳疾患を防ごうというスキームがこのほどスタートした。6月24日に東京一ツ橋の如水会館で発足記念式を行なった一般社団法人運転従事者脳МRI健診支援機構(略称DBSC=ドライバーズ・ブレイン・スキャン・センター)がそれで、代表理事には水町メディカルグループ総院長の水町重範氏が就いている。

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DBSCの発足記念式で挨拶する水町重範代表理事

日本はМRIに関しては世界一の普及率を誇っているそうだが、DBSCは、運転従事者に対する脳МRI健診の普及に努めることによって、より安全な運輸・物流業に貢献することを目的として発足。主な活動内容としては、①脳МRI健診に関する勉強会、セミナーなどの開催。②運転事業者への健診受診促進活動。③当機構認定医療機関の認定。④「脳МRI健診済証」の発行......などをあげている。
DBSCの発足式では、二部構成の記念講演会が行なわれ、小林豊国土交通省自動車安全対策課課長による「健康起因事故の発生状況および対策について」、DBSC理事の小川彰岩手医科大学理事長・学長による「運転従事者における脳МRI健診の意義 ~乗車したタクシー運転手がくも膜下出血を発症して~」をテーマに講演が行なわれた。
実際に受診する際の助成などを含め、「すべての運転従事者に、安全と安心を」付与するためにはまだまだ課題は多いと思うが、職業ドライバーの脳疾患に対する予知・予防対策の枠組みづくりがスタートしたことは、トラック業界にとっても大いに歓迎すべきことだと思う。

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