2014年9月30日 16:38
躍動する日本車王国 インドネシア・トラック紀行 その4
ジャカルタの交通事情を称して、デンス(Dence=混雑)、ダーティ(汚い)、デンジャー(危険)の「3D」というそうですが、中でも悪名高い乗り物が、バス、バイク、バジャイ(三輪タクシー)の「3B」なんだとか。

m1IMG_6340.JPG
市民の足だけど悪名高いメトロミニの路線バス

バスに関して言えば、バスウェイのトランスジャカルタは優等生であるものの、一番目をひくオレンジと青の中型路線バス「メトロミニ」は、運転が少々荒っぽく、使用している車両もオンボロ度が目立ちます。冷房は無く、窓は全開、2つのドアも常にオープンで、リヤドアのところで立っているのが、コンダクターと呼ばれる運賃の集金係です。このバスはフリー乗降性なので、乗客が(天井をコンコン叩くなど)コンダクターに「降りたい」と合図すれば路線内のどこでも降りることが出来るし、乗りたいときは手を上げるなどの意思表示をすれば、どこでも停まってくれる仕組みになっています。その意味ではジャカルタ市民の足として無くてはならない乗り物ですが、このバスは、メトロミニ社の管轄であるものの、1台1台が個人事業主なので、一人でも多くの乗客を乗せたいし、早く走って水揚げをあげたい......、ということで、強引な車線変更や停車などが頻繁に見られます。乗車賃は2000~3000ルピア(約20~30円)とのことですが、日本人観光客と見ると、コンダクターがふっかけることもあるそうで、なるほど悪玉に仕立てられるのも無理もないかもしれません。一方、メトロミニと同じ仕組みの中型路線バスに「コパジャ」という緑と白のバスもあります。こちらはジャカルタ輸送組合の管轄で、見た目もそうですが、メトロミニよりちょっとジェントルな感じです。

m2IMG_6558.JPG
交差点で行き交うメトロミニ(手前)とコパシャのバス。どういう路線を走っているのか、部外者には全く分かりませんでした

そして今年から、トランスジャカルタの車両不足を補うため、コパジャのバス専用レーン(バスウェイ)への乗り入れが始まりました。コパジャでは、冷房機付きの新型車両を用意。この中型バスは、トランスジャカルタのプラットホーム状のバス停に対応するため、1.1mの高さに右側ドアを設けてあり、ボディカラーも含め、ずいぶんとオシャレに変身しています。また、来年の10月からはメトロミニのバスウェイの乗り入れも開始される予定で、老朽化したメトロミニも新車に切り換えられることになっています。ただ、個人事業主が主体なだけに、一筋縄では行かないような様相もあるんだとか。いずれにしても約3300台のメトロミニ、約1500台のコパシャも、ジャカルタの3Dの交通状況を改善するため、時代の波に洗われようとしている今日この頃であります。

m3IMG_6504.JPG
バスウェイに乗り入れ、BRTの一翼を担うコパジャの新型車両。冷房も付きました


コメントする