2013年9月22日 21:05
南インド 「激アツ!」 トラック紀行 その9
粋でいなせな「チェンナイ乗り」の真実

粋でいなせといえば、江戸火消しのはしご乗りが有名だが、ここ南インドにも粋でいなせな「男乗り」があった。それが「チェンナイ乗り」である。南インドでは、配送トラックの助手は荷台に乗ることが多いのだが、どういうわけか、リヤのアオリをまたぎ、片足をリヤバンパーにのせて走っている光景をよく見かけた。こんな危なっかしい姿勢にもかかわらず、両手はフリーである。これが江戸火消しのはしご乗りと双璧をなす伝統の職人芸「チェンナイ乗り」だ。

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なんでこのような乗り方が生まれたのか? 現地の事情通によれば、配達先に着いたらすぐに仕事にかかれるというメリットはあるものの、多分に「見栄」の部分があるのだという。すなわち「どう、オレ、カッコいいでしょう!?」で、足の長さを強調し、いかにもデキる男のように見せつける乗り方で、一人がやり始めたら、燎原の火の如く若者たちの間で流行り始めたのだそうだ。そこにあるのは「オシャレでシックなチェンナイ娘が わんさかわんさ わんさかわんさ イェーイ  イェーイ  イェイ イェーイ♪」という下心なのである。

しかしながら、南インドの道路はそこらじゅうにデコボコがあるのだ。この格好で両手離しは荷台から転落する危険があるが、それよりもリヤのアオリで股間を打って悶絶するリスクの方が高い。にもかかわらず、粋でいなせを貫くチェンナイっ子たち......、まさに男の道は、ど根性でやんす、厳しいでやんす。

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