2013年5月29日 15:30
タイユーさんの著書、キンドルで発売中!

Jap,Jap,Jap"No! I am an American"
「ノー! アイ アム アン アメリカン」

タイユーさんといえば、本誌「フルロード」の「USトラック事情」でもお馴染みのサムライトラッカーですが、日本とアメリカという2つの祖国を愛する信念の人でもあります。そんなタイユーさんが初めて著した本が『Jap,Jap,Jap"No! I am an American"「ノー! アイ アム アン アメリカン」』です。キャップもじっくり読ませて頂きましたが、感服しました。「日本の戦後復興を築いてくれたアメリカ人」というサブタイトルにある通り、今ではほとんど忘れ去られている第二次世界大戦当時の日系アメリカ人たちの苦難と努力を描き、戦後の日本の礎を築いてくれた先達に感謝の念を捧げています。大統領継承順位第3位 名誉勲章受勲者で片腕の二世アメリカン上院議員として知られるダニエル・ケン・イノウエをはじめ、有名・無名の真の英雄たちの軌跡を描き、まさにタイユーさんならではの筆致で、読む人の心に「祖国とは何か?」「国を愛する心とは何か?」を問いかけます。以下、タイユーさんの「まえがき」をご紹介しましょう

 
はじめに
 1972年5月、21才でアメリカに渡って来た無知無謀な自分が、40年以上もの間、アメリカ社会で生きてこられたのは、「Japanese (日本人)は、正直で礼儀正しく勤労勤勉」と言われる日本人像が、アメリカ人の中にあったからです。しかし、こうした日本人像は、決して自分のような戦後生まれの日本人移民が築きあげたものではありません。この「Japanese」とは、アメリカで生まれ、アメリカで育った日系二世アメリカンのことであり、その日系二世アメリカンが「Go for Broke 全てを賭けて」を合言葉に、命がけで証明した、祖国アメリカに対する絶対的な忠誠心が築きあげた日本人像なのです。移民である両親から「シェーム(恥)になるようなことを決してしてはならない」と厳しくしつけられた日系二世アメリカンが、想像を絶する幾多の苦難を乗り越えて築き上げた日本人像があったからこそ、自分はこのアメリカで、多くのチャンスに恵まれながら無事に生きてこられたのだと思います。

 その日系アメリカ人が遭遇した苦難のなかで最も多く語られるのは、第2次世界大戦初期に「使い捨て部隊」として結成された、日系アメリカ人志願部隊の第100大隊/第442連隊戦闘団がなし遂げた、アメリカ軍隊史にまれに残る輝かしき戦歴です。延べ5000人ほどの部隊に、ゆうに1万8000個もの勲章が授与され、特に軍人として最高の名誉とされる「議会名誉勲章 Congressional Medal of Honor」授与者は、ハワイ州の片手のセネターとして有名な故ダニエル・イノウエ上院議員を筆頭に、21人にものぼります。そして2010年10月5日には、オバマ大統領はアメリカ議会の最高賞である「アメリカ議会名誉黄金勲章 Congressional Gold Medal」を彼らに贈呈しました。

 祖国は一つ「The United States of America」と、命がけで叫び続けてきた人たち。その人たちの活躍は、アメリカの首都ワシントンDCに建てられた記念碑のほか、多くの映画や書物、そして各地の博物館等でも紹介されています。そのなかで、戦後の日系アメリカンのリーダーとして大きな功績を残し、最も尊敬されたイノウエ上院議員が2012年12月17日に他界されました。あらためて第100大隊/442連隊/MSI部隊有志の貢献を自分の手で綴ることで、故イノウエ上院議員の冥福を祈るとともに、日系二世アメリカンが自分に与えてくれた恩恵に感謝の意を表したく思い、微力ながら筆をとることにしました。

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 「自分の人生の全てはこれでお終りだと思った。なぜなら、そのパイロットは自分とそっくりの顔をしていたからだ」 。両親の祖国「日本」が自分の生まれ育った国「アメリカ」のパールハーバーに奇襲攻撃をかけてきたために、ダニエル・ケン・イノウエは「ノー!アイ アム アン アメリカン!」と命をかけて証明しなければならなかった。 1941年12月 7日の真珠湾攻撃は、ハワイと西海岸に住む5万人にも及ぶ日系二世アメリカンの運命の日となった。メインランドでは、二世アメリカンとその両親兄弟 10万人にも及ぶ人たちが鉄条網で囲まれる強制収容所に送られ、24時間監視塔からライフルの銃口が向けられる生活を強いられていた。そんな逆境の中から二世アメリカン部隊第100大隊/442連隊が組織され、4000人以上の二世アメリカン兵士が志願。ヨーロッパ戦線で祖国アメリカのために「Go For Broke!」を合言葉にアメリカ軍史上でまれにみる功績を残した。
2000年、クリントン大統領は、イノウエ上院議員と442連隊の勇士20人に名誉勲章を自らの手で授与。2010年にはオバマ大統領が、アメリカ国民で最も名誉あるアメリカ議会名誉黄金勲章を第100歩兵大隊/第442連隊戦闘団/アメリカ陸軍情報部隊に授与した。
これは、真珠湾攻撃で「ノー! アイ アム アン アメリカン!」と、命がけで叫ばなければいけなかった卑劣な運命に遭遇しながらも、戦後は日本経済復興の基盤を築いてくれた2世アメリカン勇士の物語である。

上院議員と左手で交わした握手のぬくもりを偲び、冥福を祈って。
 By Taiyu Watanabe
渡辺タイユー
 If It Is To Be, It Is Up To Me 明日の喜びは、自らの手で

 
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 Tomio Watanabe
big5tours@hotmail.com

 


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