2012年9月22日 20:44
欧州トラック紀行 その9

IAA国際商用車ショー2012の取材を終え、我々一行はドイツのちょうど真ん中あたりにあるカッセルという街に向かいました。ここには、ダイムラー・トラックグループのアクセルやプロペラシャフトなどのユニットを製造する工場があり、その製造工程を実際に見せてくれるというのです。これまで日本でもアクセルの製造工程はほとんど見たことがなく、地味かもしれませんが、なかなか興味深かったです。

カッセル工場は非常に歴史があり、もともとはヘンシルという会社が1818年から大砲や教会の鐘、のちに機関車などをつくっていたそうですが、1969年にダイムラー・ベンツが買収し、トラックの製造を開始。1980年、ベルト工場でのトラックの製造が本格化したのを機に、カッセル工場はトラック製造からアクセルなどのユニットを製造する工場に生まれ変わりました。


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現在約2900名の人が働いており、昨年は約50万個のアクスル、21万個のプロペラシャフトを製造したそうで、三菱ふそうを含むダイムラー・トラックグループはもちろんですが、他のメーカーにもアクスルを供給するなど、カッセル工場の生産規模と生産レベルは世界でもダントツです。ちなみにトラックやバン、トレーラ用など、製造しているアクスルは、フロント/ リヤを含めると1700種類に及ぶとのこと。

工場は、さすがに建屋自体は歴史を感じさせるものの、中では、ロボットやレーザーなど最新設備も導入され、機械と人間のスキルが融合した、いかにもダイムラー・トラックグループらしい工場でした。ちなみに新型アクトロスに導入したアクスルハウジングの新しい製造法も初公開してくれましたが、こういった地味な技術の積み重ねが新型車の「革新」につながってくるんですね。


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