2012年1月31日 11:56
海コンドライバー おみさんの「天下御免」 No.1

ご夫婦でトラックドライバーをなさっている「おみ」さんとは、ときどきメールで連絡をしあって、もう5~6年になると思います。ベテラン海コンドライバーであるおみさんは、トラック業界で起きている事象に対して問題意識が高く、最先端の現場からの「証言」には説得力があり、いつも考えさせられるのですが、そんなおみさんにもフルロードブログに登場頂くことになりました。一言居士的なおみさんの意見には耳の痛いこともあると思いますが、首肯することも多々あるはず。どうぞ宜しく! (キャップ)

 

海コントレーラの横転事故に思う その1

フルロード読者の皆さんはじめまして! 東京港・大井埠頭ベースで海上コンテナトレーラーの運転手をやっている『おみ』と申します。
本日は海コン大型トレーラーの横転事故について、乗っている者から見た事故の実態をお話させて頂きます。

はじめに、横転事故に巻き込まれ亡くなられた方々、そして運転手さんとご遺族の方に謹んでご冥福をお祈りします。
また、怪我をされた方々さぞ恐ろしい経験をされたと思います。

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さて、私も海コンに乗り始めて2年目に40フィートの実入りコンテナを横転させた経験があります。それは、古紙キューブ24個(24トン)を千葉県の現場で積み込み、大井埠頭のコンテナヤードに搬入するため、有明コロシアム信号からレインボーブリッジに向かって橋を渡り右折して橋に入ろうとした時でした。40フィートシャーシの左外側のタイヤ2本が同時にバースト(直後はバーストとは判らない)して、そのまま左外側の信号柱とガードレールもろとも歩道に倒してしまったのです。

その時、交番の警察官が駆けつけて最初に『運転手さん コンテナの下に人は居ない?』と言われ、『居なかったと思います!』と答えましたが、実際交差点に歩行者が居たか確認していなくて、クレーンで持ち上げるまでずっと「居ないでくれ!」と祈りました。

幸い誰も居らず、物損で済みましたが、交通鑑識の方に『タコを見せて』と言われ、運転席からチャート紙を渡したら、鑑識の方が『う~ん 速度は17㎞しか出てないしな~、なんで横転したんだ?』。すると車両の検分を終えたもう一人の鑑識官に『運転手さん! このシャーシのタイヤ何時換えた?』と尋ねられました。シャーシは会社が中古で購入し名義変更するまで車庫に置いてあり、タイヤは前の会社で装着していたものなので、詳細は知らなかったのです。そのように説明したところ、タイヤが劣化して脆くなっているのに重い荷物を載せたためにバーストしたと言われました。

この事故以後、ヘッドだけでなく自分の牽くシャーシのタイヤ、ブレーキなどのチェックを入念にするようになりました。(つづく)

 


コメント(1)

ユーチューブに海上コンテナの横転事故の検証番組が投稿されていて興味深く見た事があります。 一昨年でしたか、横浜と九州?で比較的連続した近い期間に横転事故が起きて報道されたのは記憶に残っています。
横浜の事故は右カーブで外側にコンテナが倒れて乗用車に乗っていた女性2名が即死、という内容だった気がします。被害者にも加害者にもなりたくないので、トレーラーは自分自身避けている所が多少なりともありますね。

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