2012年1月28日 10:53
元ベテラン運転手 トラさんの「泣いてたまるか」 No.13
トラックドライバーの誇り その11 

前回のブログでは「力積」という言葉を使ったが、力学にある言葉なのだけど、実際的に考えればそんなに難しいことではない。重量×速度=破壊力 この計算式だけでは単純に破壊力は出ないと書いたが、全くその通りで、例をあげればすぐに分かると思う。
例えば、同じ重量のライフルの弾丸とバレーボールなりサッカーボールがあったとしよう。その場合、どちらが破壊力があるかは、説明するまでもなかろう。また、弓の矢が飛んできたとして、矢じりが向かってきた場合と、風で横向きに飛んできた場合、矢じりではなく横向きに矢が当たっても、何のことはないはずだ。つまり、その物質の硬軟や当たる面積などの諸条件によって破壊力は変わってくる。
単純に速度×の重量だけでは、破壊力の計算は出ないというのはその辺にある。そして、もう一つの要素として大事なのが時間なのだ。当たる時間...... なんだそりゃ? と思われる方も多いだろう。
これも例をあげて説明すると、野球やソフトボールをされた方は多いと思う。強打者と凡打者の違いを考えてほしい。もちろん、その打者が本来持っている力や体重が飛距離に関係してくる。しかし、それだけだろうか? 野球でもゴルフでも、振り切るという言葉をよく耳にする。そう、フォロースルーをしっかり取りなさいと言う意味だ。すでにボールが当たった後にもしっかり振り切るというのは、ちょっとおかしいと思う方がいるかもしれない。だけど、飛距離に関してはこれが非常に大事なことなのだ。
つまり、当たった瞬間に力が抜ける場合と、最後まで振り切った場合では、バットにボールが当たっている時間が、0コンマ数秒単位で、あるいはそれ以上の単位で変わってくる。ソフトバンクホークスの王会長や松中選手がよくいう、「打つ方向に押し込む」というのは、このバットがボールに当っている時間の長さをいっているのである。
つまりは、大きな飛距離(破壊力、反発力)を生むには、フォロースルーの意識が大事だといっているのと同じことなのだ。

面白いことに、トラックドライバーをしている人には、こんなスポーツの例よりも、トラック自体の例の方が分かりやすいのではないだろうか。ブレーキングのことである。
次回は、このことをより詳しく検証していきたい。これをお読みのみなさんにも、是非、一緒に考えてほしい。

トラさんのブログ「長距離運転手の叫びと嘆き」
http://www.geocities.jp/boketora_1119/  

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