2011年12月30日 10:06
元ベテラン運転手 トラさんの「泣いてたまるか」No.4
兄が作ったミカンが......
 
名前は知らない。温州ミカンの数倍の大きさのミカンが二つ、テーブルに放置されてどれくらい経つのだろう。兄嫁から聞いていたのは、「二、三日して食べると美味しいよ」ということだった。
それから、何日が経ってしまったのか、しなびかけて表面にしわが出てきたようなので、二、三日どころか、その十倍くらいは経っているだろうか......。光沢を失っている表面に、水分を失った分だけ宿った小さなしわが、痛々しさを訴えているかのように見えた。

さすがに今日は、疲れ切っていた。本業の方が休みだったので、行ったバイト先が一年中で一番の稼ぎ時で、客が多かった。作業にあたる人数も少なく、時間いっぱいまでかかってしまった。
家に帰りついた時は、朝食で作った味噌汁に糸こんにゃくを入れて食べるだけで精一杯だった。それから、飲んでいた風邪薬のせいで一日中眠気がとれていなかったせいか、横になると直ぐに眠り込んでしまった。目が覚めたのは、十時頃だったような......。記憶は定かでない。

今日は、小説にブログ、そして年明けから独り立ちを店長に言われているので、自分なりのマニュアル作りをするつもりでいた。が、体が重く、やっとこの時間になってやる気が徐々に湧いてきている。でも、トラックマガジン「フルロード」の書きかけのブログ「誇り}に関しての分はお休みだ。資料を引っ張り出すのが億劫な気分が直らないからだ。自分のやる気だけでは、風邪薬に含まれている微量の睡眠薬にも勝てないのかと、少々嫌気が差している。

パソコンに向かう前、夕食が足りなかったせいなのかお腹が空いてたまらなかった。お茶を一杯飲み、それで目についたしわがよりだしたミカンの皮をむいた。皮は、生干しの温州ミカンの皮のように薄っぺらくなっていたが、中はみずみずしくとても美味しかった。
外見だけではわからないミカンの味は、期待する以上に熟して美味しかった。それもそのはずで、兄が丹精込めて作ったものだからだ。

丹精子込めて作ったもの、それは自分の小説にもあてはまるだろう。これから毎日、二時間は絶対に小説を書く時間に当てようと思う。トリプルワークを考えていたのだが、来年の六月には多少の年金が入って来る。そうなればそれで今の若干の赤字は克服できる。それまで、トリプルワークの為に2時間を考えていた分を、書く時間に当てようと考えた。

 現在書きかけの小説の評判が良いのは、丹精込めて練り上げているからだろう。私の場合、このブログを考え抜いて書いているわけではなく、キーを叩きだしてから思い浮かんだものを文章にしている。小説も同じで、考えあぐねていても、パソコンを開き前の段階を読み返しているうちに、次の文章が浮かんでくる。
そのことに対して、ある意味自分自身の持っている得意なものではないかと思い始めている。文章は多く書くことによって円熟味が増してくる。それを信じて、毎日少しでも多く書きたい。

トラさんのブログ「長距離運転手の叫びと嘆き」
http://www.geocities.jp/boketora_1119/

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