2011年8月30日 18:10
トラッカーのための「道草」知っと講座

初秋を彩る美女「オミナエシ」

今日もずいぶんと暑かったけれど、日陰に入れば風が心地よく、季節はもう秋なんですね、秋の七草「オミナエシ」を見つけました。

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「オミナエシ」は、オミナエシ科の多年草で、沖縄を除く日本全土、東アジア、中央アジアに分布する。茎は1メートルほどで、すくっと直立しているので、なかなか姿がいいと思う。黄色い粟粒のような花をたくさんつけるが、よく見ると五弁の小さな花が開いているのが分かる。根は漢方の「敗醤(はいしょう)」として解熱・解毒などに用いられるそうだ。

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オミナエシはご存じのように「女郎花」と書くが、女郎とは、もともとは女子の俗称で、江戸時代に遊女の別称となったもの。万葉集にも「女郎花」として詠われているので、ここでいう「おみな」は「美しい女性」を指し、「えし」は古語の「へし(圧)」の意味とか。すなわち「オミナエシ」は、美女を圧倒する美しさから名づけられたんだそうだ。
正直なところ、「それって、ちょっとホメすぎやん。クソカズラ(ヘクソカズラ)なんて身も蓋もない名前をつけた同じ万葉人の命名とは、とても思えへん」と思うのだが......。ちなみに「オミナエシ」の花にも悪臭があるが、「あばたもエクボ」ってヤツか、万葉人は美女にえこひいきしすぎなのである。

もっとも「オミナエシ」の由来には、もう1つ説があって、もち米で炊くご飯(おこわ)のことを「男飯」といったのに対し、「粟ご飯」のことを「女飯」といっていたそうで、前述のように花が黄色い粟粒のように見えることから、「女飯」→「おみなめし」→「おみなえし」となったのだという。こっちの方が説得力があるように思うのだが、どうだろう?
ちなみに同じオミナエシ科には「オトコエシ」というオミナエシにそっくりな植物があって、こちらは白い花が咲き、茎などもややゴツいので、「男郎花」という。この説にならっていえば、「男飯」→「おとこめし」→「おとこえし」であろうか。

ただ、万葉の美女も美男も、最近では自生している姿をあまり見かけなくなってしまった。「オミナエシ」が花屋さんで売られているのを見て「秋」を感じるなんていうのは、ちょっと寂しい。トラックの車窓から「秋」を見つけるために、男性ドライバーは「オミナエシ」を、女性ドライバーは「オトコエシ」を探してみたら、いかがだろうか。ちなみに「オミナエシ」の花言葉は「親切」「美人」「はかない恋」「忍耐」「約束を守る」などが並んでいるが、「オトコエシ」の花言葉はズバリ「野性味」なんだそう。こりゃ「肉食系男子」が大好きな「ゆで」さんなんかにぴったりかも......。 (キャップ)

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