2011年6月29日 19:06
トラッカーのための「道草」知っと講座

夏を代表する白くて大きい木の花「タイサンボク」

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男は押し並べて木に咲く白い花が好きである。梅は紅梅より白梅が好きだし、モクレンは紫のシモクレンより断然白のハクモクレンのほうがいい。そして夏に咲く、この白いタイサンボクの花も男の好きな花である。
男が白い花を好むのは、男はいつの時代も「汚れちまった悲しみ」を抱えて生きているからかもしれない。女は決して汚れることはないが、男というのは、身も心も汚れやすく、その悲しみに、なすところもなく日々を暮らしている生き物なのである。だから、穢れを知らぬ白い木の花を見ると、自らを省みて思わず頭(こうべ)を垂れて贖罪したくなるのだ。さらにいえば白い花を好まない男は、もはや救いようのないほど汚れちまった男と考えるべきである。

...といった戯れ言は置いといて、今回初めて知ったのですが、タイサンボクというのはモクレン科で、モクレンとはごく近縁なんですね。で、ちょっと前に「マグノリアの花たち」っていう映画があったでしょ。ジュリア・ロバーツとかシャーリー・マクレーンとかサリー・フィールドなんかが出演していたルイジアナの美容院を舞台にした群像劇だったと思うけれど、そのマグノリアって、てっきりモクレンのことだと思っていたら、実は、タイサンボクのことなんですね。モクレンは中国原産だけど、タイサンボクはアメリカ南部を代表する木で、モノの本によると、「マグノリアの花たち」というタイトルは、南部の女性の力強い生き方を象徴してつけられたのだとか。

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ハクモクレンは落葉性で、タイサンボクは常緑性という違いはあるけれど、確かに花の形なんか似ていますね。特に似ているのが、開花期が短くて、咲いた後の花弁がだらしなく開いて、すぐに茶色くなっちゃうところなんか、残念なくらい似ています(笑)。確かに咲いている時は凛として穢れを知らないふうなんで、何て美しいのだ、それに比べて俺は何と汚れているのだと、訳もなく頭を垂れたくなっちゃうんですが、その後のしどけない姿を知ってしまうと、かなり興ざめです。

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花弁は6枚、あるいはもっと多いこともある。花の中心には多数の雄しべと雌しべの花軸がある

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だんだん、しどけない姿に...

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茶色くなった花弁とともに、この時期、古い葉も茶色くなって大量に落葉する

とは言いつつも、春の到来を告げるハクモクレンも、夏の到来を告げるタイサンボクも、やっぱり好きだな~。今の時期、ちょっとゴムの木の葉っぱに似ている、大きくて肉厚のツヤツヤした葉っぱで、割と大きな木に白い大きな花が咲いていたら、それはたぶんタイサンボクだと思います。香りもいいので、是非お見知りおきを...。 (キャップ)

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大きいものは高さ20メートルにもなる堂々とした高木だ