2011年5月27日 11:41
長野潤一のトラッカーズアイ

現役のトラックドライバーにしてジャーナリストの肩書も持つ長野潤一さんは、フルロードに連載している「届け!現場の声」でもお分かりのように、現場に根ざしたフィールドワークのレポートが身上である。今その長野さんが一番強く思っているのは、トラックドライバーの立場で東日本大震災の復旧・復興に貢献できることは何かないだろうか、ということ。そのためには、もっと現地の状況を知らなければならないし、被災した人たちの生の声に耳を傾けなければならない...。
5月15日(日)、本誌フルロード編集部のビッグボーイこと永沼君を伴い、長野氏は一路被災地に向かった。各地でボランティア活動をしている人たちの手伝いをしつつ生の声を聞き、現地の「トラック事情」を把握し、「次」のステップのヒントを見いだそうというのだ。
長野氏と本誌が手を携えたこの小さなプロジェクトが実を結ぶかどうか、まだまだ分からないけれど、被災地の復旧・復興は長い長い道のり。その中で、少しでもお役に立つようなことを実践できれば嬉しいし、それがトラックとトラックドライバーのネットワークの輪に拡がれば、なお一層嬉しい。そんな思いを込めて「長野潤一のトラッカーズアイ」をスタートします。(キャップ)

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 東北復旧・復興レポート ①出発
これまで何度か東北に支援物資を運んだが、最近はその仕事も減ってきた。物資を送る企業の側も「一段落ついた、もう大丈夫だ」と思っているのかも知れない。しかし、まだ数多くの避難所生活をしている人がいる。東北にはやるべきことがたくさんあるはずだ。物資は行き届いているか? ガレキ撤去は? 産業は復活しはじめたのか? もう一度この目で確かめたい。そして、今後「トラックに何ができるのか」に結び付けるべく。5月15日~20日の間、東北に行ってきた。会社には1週間の休みを願い出て、トラックでなく乗用車で行った。たいした荷物は積めなかったが、緊急の必要性に備え積めるだけの物資は積んだ。

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映画『トラック野郎』の菅原文太なら「ヨシッ!俺が行ってやるぜ」ってな具合に、物資を満載して走り回っているところだろうが、悲しいかな、今のドライバーは「持ち込み」じゃなくて「雇われ」が多いから、会社のトラックを自由にはできないのだ。
しかし、「今やらなければ、いつやるんだ!?」できるだけのことはやりたいと思う。
若手の永沼君という力強い助っ人を同行させてくれた、大石キャップに感謝。 (つづく)