2011年4月29日 19:00
「ビンボー運ちゃん回顧録」番外編

恐山~死の彷徨その1

「新宿の嵐を呼ぶ男」ことタチワル仮面のガミさんの話が、「果たしてトラック雑誌のブログにふさわしいのだろうか?」(むしろ格闘技系、いやいや犯罪研究の雑誌とか...)と深い疑問にとらわれながら、元来がお調子者なので「面白かった!」などというお褒め(?)の言葉をいただくと嬉しくなり、すぐに「第2弾もいっちゃお~かなあ~!」などと考えてしまったわけです、ハイ...(大汗)。そこでガミさんシリーズの第2弾として「恐山~死の彷徨」という話をチャッチャッと書き上げたのですが、なぜかキャップがせっかく書いた原稿を「塩漬け」にしてしまったので(キャップも相当タチワルですぞ)、タチワル仮面って誰? 第1弾の話って何? という人もおられると思います。そういう人は、このブログの2月1日のバックナンバーにさかのぼってもらえば、ガミさんシリーズ第1弾「ガミさんの草津温泉血風録」が最初から読めますからね、そこんとこヨロシクです!
で、その第2弾の「恐山~死の彷徨」なんですが、これがまた第1弾に輪を掛けて、あまりにもくだらなく、あまりにも無謀な出来事だったので、関係者各位の記憶が実に曖昧で、証言に大きな食い違いがあるわけなのです。で、大まかな話のつじつまは一応何とか合わせたのですが、細かい部分には矛盾が多々あることを前もってご了承いただきたい...なんて思うわけですが、これって許されま まあ、許されなくても話は始まっちゃうんですけどね...。(得意の見切り発車!)

まずは「その事件が起きたのがいつだったのか?」が定かではないのですが、平成になる前の年の正月明けの15日前後だったような...。世間一般もそうでしょうけど、運送会社も1月は基本的に暇なわけです。特に建材関係を運ぶのが主体のM運輸では、工事現場が本格的に稼動する前のこの時期が1年で一番暇です。
というわけで、ガミさんを含めた運転手の大半は珍しく3連休になり(成人の日と日曜日が連休になり、その前日の土曜日も休みになったような...)、ハナキン(ははっ、懐かしい言葉!)の夕方から飲みに繰り出していたのです。しかし、「ビンボーな変人たち」に暇ができるとろくなことはない‥。事実、その後、とんでもないことが起こるのですが...。
さてさて、ビンボー人たちの飲みコースは、1軒目は近くの居酒屋で、2軒目はいつもの如く「酔狂亭(すいきょうてい)」です。酔狂亭は新宿・末広亭(落語でよく知られる有名な寄席ですね)の近くのビルの3階にあり、ガミさんの先輩(何の先輩かは不明?)のコバヤシさんと弟のへいちゃんがやっているスナック(でいいのかなあ?)なのですが、ここの常連がまた変人ばかりなのです。

P1060818.JPG

例によって資料映像ですからね。本文とはまったく関係ありません

まず、マスターのコバヤシさん自身はガミさんも顔負けの武闘派で、空手の有段者というウワサのある硬派なのですが、弟のへいちゃんはヒゲと胸毛がトレードマークの「純粋なホモ」というウワサがあり、そう言われてみれば現在のオネエ系と言動がそっくりでした。
この店にはメニューがなく(あったのかもしれないけど、僕は見たことがない)、酒の他に出てくるのはスルメ、柿ピー、ポッキーなどのいわゆる「乾きモノ」ばかり。あっ、そうそう!なぜか竹輪の煮たのがいつもあったっけ。あれは誰が作ってたんだろう‥?
行く度に「これでよく潰れないなあ」と感心するのですが、なぜか常連がいつもタムロしていて、若干くたびれたような混沌と退廃の匂いを漂わせているのです。まあ、簡単に言うと「ダル~イ感じの店」でしたね。
その日はガミさんと僕より先に、ヒサシさんとナイスと山ちゃんが飲んでいて、3人ともかなりご機嫌でした。この3人が「恐山・死の彷徨」の道連れなのですが、詳しい紹介は、また後日に...。 つづく (山高一浩)