2011年2月28日 07:40
岡雅夫の「働くクルマ」のショートエッセイ 第24回

<シャトルバス>
一昨年オーストラリアに行った時にはひどい目にあった。渡豪は2回目だが、そもそもあの国とはあまり相性が良くないのか、それとも当方が不審人物に見られるのか......。税関で持ち物を徹底的に調べられるのだが、それもバッグの中身のみならず、全てのカードまでチェックされるのである。
確かに、小さなリュックサック一つで1人でふらりとやってきて、2泊程度の入国だから、怪しまれるのも無理はないのだが、名刺を見せても信用しないし、観光で来たと言っても「どこへ行ってどこに泊まって何をするのか」までこと細かく聞くものだから、時間も30分以上かかってしまった。
国内便への乗り換え時間が切迫し、こちらは気が気ではないのだが、意地悪な係員は行き先の観光地は台風が来て大雨で大変だなどと脅かす始末だ。何とか解放されて入国できたが、シドニーの国際航空は国内線と隣り合わせだと思っていたら、かなりの距離をシャトルバスで移動することが分かり、また焦ることに......。
両替をして何とかシャトルバスに飛び乗ることができたのだが、今度は小銭が不足している。大きなお金では釣銭は出ない。困った顔をしたら持ってるだけの小銭で勘弁してくれた。

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シャトルバスは空港を出てから20分以上一般道を走り、ようやく国内線ターミナルに到着した。出発便の案内も分かりづらく、季節が反対なので、彼の地は真夏、大汗かいてすっかり疲れ切ってようやく目的地に向かうことができた。お目当てのエアーズロックは、確かに前日に台風は来たようだが、すっかりいい天気で、入国の際の嫌な気分も吹っ飛んでしまった。

(社団法人日本自動車工業会モーターショー室長)