2011年2月26日 07:59
岡雅夫の「働くクルマ」のショートエッセイ 第23回

<試乗会>
今回は、特にトラックやバスとは関係ない話である。先週の日曜日、自宅近くのメルセデスベンツディーラーで試乗会をやっているというので、のぞいてきた。まだ発売していない「スマートEV」(電気自動車)に乗りたかったのだ。夕方の空いていそうな時間に行ったら、すぐに乗せてくれた。軽量コンパクトなスマートは以前所有していたので、乗り比べの意味もあった。さすがにバッテリーを積んでいるので全体に重い感じがするが、加速性能は十分である。シティコミューターとして元々優れたコンセプトを持つスマートを電動化するわけだから、来年といわれる発売が待たれるところだ。

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次に両極端ともいえる高性能車「AMG・S63」に試乗した。ベンツの一番大きな高級セダンをベースにスポーツチューニングした車である。従来の?8生6.3リッターは、新型では?8ツインターボ5.5リッターになった。今流行りのダウンサイジングである。パワーは525psもあるので大きなボディを軽々と走らせ、まるでコンパクトカーのような身のこなしを見せる。あっという間に時速100km以上出てしまうので、街中では自制心が必要だ。これだけの高性能車だが、交差点で停まるとエンジンも止まる。アイドリングストップが標準装備されているのだ。ブレーキを離すと、すぐにエンジンがかかる。なお、価格は2300万円なのでサラリーマンが買える値段ではない。今回は試乗車が10台近く集められていたが、たまには最近の車がどれだけ素晴らしいかを感じ取ってくると刺激になる。もちろんその場で「1台どうですか?」などと野暮なことは言われない、というか買えそうもないことを見抜かれていたのかもしれない。

(社団法人日本自動車工業会モーターショー室長)