2011年1月27日 15:23
フルロード第3号こぼれ話 その8

赤貧 笑うが如く

「清く正しく美しく」は宝塚歌劇団のモットー。「名もなく貧しく美しく」はデコちゃん(高峰秀子さん)の映画。では、「名もなく貧しくババッちく」は誰のことでしょう? といえば、これは、本誌フルロードでは「ビンボー運ちゃんとその仲間たち」と決まっております。

あまりにも内容がビンボー臭いので、何度も「連載打ち切り」の話が出ているのですが、そのたびにしたたかに生き残り、今ではフルロードで一番の長期連載(といっても第3回ですが...)となっているのが「ビンボー運ちゃん回顧録」であります。ハイ、今回もしっかり載っております。

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出来れば、カッコいいトラックで誌面を埋め尽くしたいキャップとしては、幌がツギハギだらけのオンボロトラックだの、走行中にシフトレバーが折れちゃったとか、真夏でも暖房がガンガン効いているとか、そんな情けないビンボったらしいエピソードばかりの「ビンボー運ちゃん回顧録」など掲載したくないのですが、それでも連載を続けているのは、ひとえに執筆者の山高一浩君とキャップとの腐れ縁でありまして、まさに「情実連載」のそしりを免れえません。

山高君とのつきあいは長いんですよ。もう20年近く前になりますが、我が家の引っ越しを頼んだことがあります、「安くやりまっせ!」なんて口車に乗せられて...。で、当日現れたのが「ビンボー運ちゃんとその仲間たち」だったわけですが、その風態といえば、まさに山賊のようでした。

確かにちょっと寒い日でしたが、どてらを羽織っている者、ジャージを2枚重ねで着ている者、無精ひげが生え放題でサンダル履きの者、そんな山賊のような連中が我が家を取り囲んだものだから、子供は怯える、犬は尻尾を巻いて隠れる、ご近所さんは息を潜めて窓の隙間から様子を窺う...。

しかしながら、彼らの仕事ぶりは意外や意外、テキパキテキパキ、アッという間に引っ越し荷物を3台のトラックに積み込み(もちろんオンボロトラックですが...)、引っ越し先に降ろして配置完了。それはそれは見事な仕事ぶりでした。しかも心付けを渡そうとしても、きっぱり固辞し、約束の金額しか受け取りません。人はみかけによらぬもの、その風袋からは想像も出来ぬほど清く正しく美しい人なのだと判断し、それから山高君との親交を厚くしていったわけですが、むろんその判断が大間違いであったことは言うまでもありません、その話はまたいつか...。

閑話休題  そんな山高君が「ボクのライフワークだ! ボクの青春そのものだ!」(笑)と言って憚らない「ビンボー運ちゃん回顧録」、今回は強烈なキャラクターの持ち主、タチワル仮面こと「ガミさん」が登場し、またまた「フルロード」の品格をおとしめる活躍ぶりを見せます。「連載打ち切り」も近いと思いますので(笑)、ぜひ今のうちに読んでやってください。