2011年1月27日 17:39
岡雅夫の「働くクルマ」のショートエッセイ 第14回

<前輪2軸>
今年の冬は大寒気団のおかげで寒い。特に裏日本の雪は猛烈だ。山陰地方ではほぼ1日幹線国道が止まってしまいニュースでも報じられた。この大渋滞の先頭は大型ローリだったようだ。

寒い地方では燃料は必需品で、そのために悪天候でもローリは石油を運ばなくてはならない。単車のローリはほとんどが前2軸車である。乗り心地が良く、すなわち危険物の揺れも少なく、積載量も稼げ、タイヤも2本少なくて済むなど経済性も高いのだが、欠点は滑りやすい路面にめっきり弱いことだ。特に空荷の場合は後輪荷重が軽くなるため、重心が前寄りになる。そうすると発進時などにスリップしやすくなるのだ。

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こうなるとスタッドレスタイヤくらいでは上手くグリップしてくれない。一度真っ平らな車両プールで本当にうっすらと雪が路面を覆った時に架装前の前2軸シャシーを動かそうとしたら、スリップしてびくともしないことがあった。こうした場合はシャシーの上に砂袋を乗せてトラクションをかけるのだが、タイヤはすぐ空転してしまう。ローリのドライバーの皆さん、今年は大変でしょうが、安全運転でよろしくお願いします。
(社団法人日本自動車工業会モーターショー室長)