2010年12月29日 15:12
岡雅夫の「働くクルマ」のショートエッセイ 第10回

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<トラックのギヤ>
最新のトラックは、セミオートマというべき自動変速制御がメインとなっている。しかし、ほんの一昔前までは6段マニュアルや7段マニュアルミッション、もちろんクラッチ付きが主流であった。その前は長らく5段ミッションの時代があった。唸るミッションとエンジンを一生懸命引っ張ってスピードを乗せるのだが、何でこんなに力が無いのかと悲観することもあった。

だんだんトラックの馬力も上がり、ミッションも進化して、最近のトラックは格段に良くなっている。以前、某社ヘビーデューティトラクタにアメリカのフラー製9段ミッションという耐久性に優れたものが設定されていたことがあるが、全段ノンシンクロのために、走り出すことはできても回転をぴったり合わせないと絶対にギヤが入らない、逆に無理して入ることがないのでミッションが壊れないという利点を持っていた。プロドライバーの技量をくすぐる素晴らしいミッションだと思うが、あまり普及はしなかった。もしかしてアメリカでは今でも使われているかもしれない。(社団法人日本自動車工業会モーターショー室長)