2010年10月18日 15:41
20年目のダカールラリー その1


日野自動車のダカールラリー参戦体制の記者発表会は、ある意味ではトラック業界の季節の風物詩と言えるかもしれない。日野自動車は、2011年1月1日にアルゼンチン・ブエノスアイレスをスタートする「ダカールラリー2011」のトラック部門に、菅原義正氏率いるチームスガワラと共に、「日野チームスガワラ」として日野レンジャー2台で参戦することを発表。日野自動車としては、1991年の初参戦以来20年連続の参戦(2008年大会は政情不安により中止)で、連続完走記録の更新と排気量10リッター未満クラスの連覇を狙う。

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本日午前、日野自動車の本社工場デザインセンターで行なわれた「ダカールラリー2011参戦記者会見」には、同社の近藤詔治会長、藤井恒彦専務と共に、1号車ドライバーの菅原義正、同ナビゲーターの杉浦博之、2号車ドライバーの菅原照仁、同ナビゲーターの鈴木誠一、さらに日野自動車から2名、日野の全国販売会社から3名の計5名のメカニックが参加。同ラリー史上最多の27回連続出場記録をもち、出場選手中おそらくは最高齢であろう69歳の菅原義正氏は、いつもの淡々とした口調で、「今の世の中、特に若い人達はワクワクする経験が無いと思う。その人たちをワクワク夢中にさせるのが僕の役目だと思っている」と参戦の決意を語った。

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また、物流関係の新聞記者から「トラックドライバーに対して何かコメントを......」と求められたのに対して、菅原義正氏は「トラックの雑誌を例にとっても、日本で本屋さんに並んでいるのはデコトラ的な雑誌が多いでしょう。だけど、ヨーロッパのトラック雑誌を見ると、きちんとしたトラックの試乗記が載っていますし、まず雑誌のレベルが違う。ということは、読む人のレベルが違うということにつながります。世間もトラックドライバーというと何か社会的な地位が低いような見方をする。だけど、そうじゃないですね。日本の物流を支えるステータスの高い仕事でしょう。だから、世間の人たちも見方を変えなければならないと思いますが、まずトラックドライバー自身も自分の仕事に誇りを持って欲しい、そのことによって世界は変わってくると思うし、現に変わりつつあるのではないでしょうか」と語った。記者会見の後、キャップが感謝の念をお伝えしたのは言うまでもない。